屋根塗装について
Before
After
屋根塗装は建物の劣化を防ぎ、建物自体を守ることもでき、また塗料によっては家の中を快適に過ごすことが出来るような性質を持っているので、かなり応用の効くリフォーム工事です。
どんな建物でも劣化はしていきます。その理由は3つあります。
1つ目が経年劣化です。瓦屋根では何枚も漆喰などで重ねるので経年劣化で漆喰が浮き上がって瓦がずれてくることがあります。
2つ目が、雨や風・台風といった自然災害です。雨によって水が溜まればじめじめし、藻やカビの発生にも繋がります。また台風だと物が飛んできて当たってしまい、直接屋根が傷つく原因になります。
3つ目が、紫外線によるダメージです。屋根は外壁よりも日光が当たる時間が長く、紫外線によるダメージが強くなります。屋根塗装をすることでダメージを減らすことはできますが、塗料も紫外線によってダメージを受けていきます。
屋根塗装をすると、上記の2つ目と3つ目の藻やカビの繁殖を抑えたり、紫外線による建物へのダメージを軽減することが出来ます。
しかし、屋根の劣化は外壁と比べて早いです。築6年以上経っているお家は無料診断を受けてみることをおすすめします。
1. 足場設置・養生
屋根は高所で施工しますので、安全対策のために足場を設置する必要があります。
また、足場には屋根塗装を正確・スムーズに行うためにも設置します。
会社によっては屋根の勾配が緩い場合は足場を設置せずに屋根塗装をする会社もあるみたいですが、塗料の飛散防止のためにも設置した方が良いです。
また、屋根塗装に入る前に養生を行います。養生とは、屋根塗装する部分以外に、塗料が付かないように飛散防止用のネットやシート、マスキングテープを使って保護する作業のことを言います。玄関廻りや窓だけでなく、自動車や植木、カーポート、また隣の家との近い場合には、隣家に飛散しないように気を付けます。
2. 高圧洗浄
高圧洗浄とは、屋根に付着している古い塗膜やカビやコケを洗い流す作業のことを言います。高圧洗浄を入念に行って、汚れをはがし落すことで、塗料を塗るための下準備を行います。
古い塗膜・カビ・コケが残っていると、せっかく屋根塗装をしても、すぐに塗装が剥がれてしまう原因にもなります。
カビやコケがひどい場合は、塩素系カビ取り剤を使用したり、トルネード洗浄やバイオ洗浄を行うことがあります。
3. 下地補修
屋根材のひび割れや屋根材が欠けた部分があれば、シーリング材を使用して補修します。
金属部分には、ケレンという作業を行います。これは紙やすりなどで小さなキズをつける作業です。細かいキズをわざとつけることで塗料の密着力を高めます。
トタン屋根の場合はサビを落としながら、全体に細かいキズをつけていきます。
ケレンを行ったら、その日のうちにサビ止めの塗装まで行います。
4. 下塗り
下地補修まで行なってようやく屋根塗装の作業に入っていきます。下塗りでは、シーラーと呼ばれる接着剤のような役割を果たす塗料を塗装します。
傷みがひどいなどの場合は状況によって下塗りを2度行う場合もあります。シーラーを丁寧に塗ることで、塗料のはがれを防ぐことができます。また、屋根材が上塗り材の吸い込んでしまうことの防止の効果もあります。
5. 中塗り
中塗りは、仕上げの塗装の一回目の工程です。中塗りではなく上塗り1回目という時もあります。
塗料の本来の効果を発揮するためには上塗りの塗装を2回行うのが一般的です。業者によっては、3度塗りを行うこだわりのある業者もいます。
まず細かい部分から小さなローラーや刷毛で塗っていきます。その後、ローラーで全体を塗ります。
6. 上塗り
仕上げの塗装の2回目の工程です。
中塗りから、2~3時間あけて上塗りを行うこともありますが、多くの塗装会社の場合、念を入れて中塗りの次の日に行います。
中塗りの後に比べて、より光沢を出すことができます。
雨漏りの防止の為上塗り塗料が乾いた後に縁切りを行うことがあります。
7. 点検・引き渡し
屋根塗装が終わったら、屋根塗装の塗り残しがないか、点検を行います。
この時に、施工前になかった傷がついていたり、塗り残しなどがある時もありますので、ご自身でもチェックをする方が好ましいです。
もし不具合があったときはすぐに業者に言いましょう。