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セメント瓦の補修と塗装の際の注意点

屋根リフォーム豆知識 2025.06.06 (Fri) 更新!

いつも屋根リフォーム岡山🐩をご覧いただきありがとうございます😊

屋根リフォーム岡山は岡山市北区、南区、中区、東区、倉敷市、都窪郡、赤磐市を中心に高品質&低価格瓦の葺き替えや屋根カバー工事、雨漏り修理等、屋根リフォーム工事全般にご対応できる屋根の専門店です。

アドバイザー名

こんにちは、品質管理の笹野です。

この記事は私が監修いたしました。

セメント瓦についてまとめました!

 

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こんにちは!屋根リフォーム岡山です。

「セメント瓦の屋根が傷んできたけれど、補修や塗装で対応できるの?」「費用や注意点を知りたい」——そんなお悩みをお持ちではありませんか?セメント瓦の補修と塗装は、タイミングや施工内容を誤ると、逆に劣化を早めてしまうこともあるため、正しい知識が必要です。

この記事では、セメント瓦の補修と塗装の際の注意点について詳しくご紹介します。セメント瓦の特徴や補修が必要なサイン、施工時の具体的な注意点、費用感、そしてメンテナンスのポイントまでを実体験を交えて解説していきます。

この記事を読むことで、セメント瓦の補修や塗装に失敗しないためのコツがわかり、安心して屋根リフォームを進めることができます。

目次

1. セメント瓦とは?特徴と劣化の仕組み

 セメント瓦

セメント瓦とは、セメントと砂を主原料とし、型に入れて成形・硬化させた屋根材です。昭和40年代から平成初期にかけて、新築住宅でよく採用されてきた屋根材のひとつであり、特に一般住宅や分譲住宅に多く見られます。見た目は日本伝統の和瓦(粘土瓦)に似せて作られており、和風・洋風どちらの建物にもマッチするデザインが可能でした。しかし、その構造や耐久性、メンテナンス性は和瓦とは大きく異なります。

セメント瓦は、表面に塗装を施して仕上げられており、この塗装によって防水性や美観を保っています。逆にいえば、塗装が劣化してしまうとセメント瓦そのものの耐久性にも大きな影響を与えるため、定期的な塗装や補修が必要になる屋根材でもあります。

1-1. セメント瓦の特徴

セメント瓦の主な特徴は以下の通りです。

  • 加工のしやすさと施工性の高さ
    粘土瓦に比べて製造時の型取りが容易で、製品の寸法が比較的一定に保たれやすいため、施工がスムーズに行えるという利点があります。

  • 比較的軽量で建物への負担が少ない
    重厚感はあるものの、粘土瓦よりも軽量なため、屋根全体の荷重を抑えることができます。ただし、金属屋根などの超軽量屋根材と比較すると、やや重さはあります。

  • デザイン性・意匠性の高さ
    セメント瓦は塗装によって多彩な色合いや質感を表現できます。新築当初は鮮やかな色味や落ち着いたトーンを選ぶことで、外観の印象を大きく左右できることから人気を博しました。

  • 価格が比較的安価
    粘土瓦や天然石系の屋根材に比べてコストが抑えられ、ローコスト住宅にも採用しやすい屋根材として広まりました。

  • 遮音性・断熱性がある
    瓦材特有の厚みと密度により、雨音の軽減や断熱効果が得られます。夏の暑さや冬の寒さに対してある程度の緩衝材として機能します。

これらの特性から、セメント瓦は「安価で施工しやすく、外観のバリエーションが豊富」な屋根材として人気を集めてきました。しかし、これらのメリットの裏側には、メンテナンス面での注意点も多く存在します。

1-2. 劣化が進む原因とは?

セメント瓦の劣化の最大の要因は、「塗膜の劣化」と「吸水性の高さ」にあります。セメント瓦は、基本的に多孔質で水を吸いやすい素材です。新築時やメンテナンス時に表面を塗装することで防水性を保っていますが、この塗装が年月とともに紫外線や雨風の影響を受けて劣化します。

以下が主な劣化の原因です。

  • 紫外線による塗膜の分解
    年間を通して日光を浴び続ける屋根では、紫外線が塗膜を徐々に分解し、色褪せやツヤの消失を招きます。塗膜が薄くなると、防水性能が低下し、瓦本体が水を吸いやすくなります。

  • 雨水の侵入と凍害の影響
    塗膜が劣化して雨水を吸い込むと、瓦内部に水分が溜まりやすくなります。寒冷地では、この水分が凍結と融解を繰り返すことで膨張し、瓦を内部から破壊する「凍害」が発生することがあります。

  • 風や砂による物理的摩耗
    風に舞った砂や粉塵、鳥のフンなどによって、瓦の表面が摩耗しやすくなり、結果的に塗膜の劣化がさらに加速することがあります。

  • 経年劣化によるクラック(ひび割れ)
    瓦そのものが乾燥・収縮を繰り返すことで、表面や側面にクラックが生じることがあります。クラックから水分が侵入しやすくなると、瓦の強度がさらに低下します。

  • 苔やカビの発生
    表面が水を吸いやすくなると、日陰や湿気の多い場所では苔やカビが発生します。これにより見た目が悪くなるだけでなく、根が入り込んで劣化を早めることもあります。

これらの要因によって、セメント瓦は10~15年を目安に塗装などのメンテナンスが必要になることが多く、メンテナンスを怠ると瓦自体の交換や葺き替えが必要になるケースもあります。

2. セメント瓦の補修が必要なサイン

セメント瓦は表面の塗膜によって保護されていますが、経年劣化によりその性能は徐々に低下していきます。放置してしまうと、屋根材そのものの寿命を縮めるだけでなく、雨漏りや建物内部の腐食といった深刻な被害につながるおそれもあります。

そのため、定期的な点検によって「補修が必要なサイン」を早めに見つけることが非常に大切です。以下のような症状が見られる場合は、専門業者に相談するタイミングといえるでしょう。

2-1. ひび割れや欠け

セメント瓦にもっとも起こりやすいトラブルの一つが「ひび割れ」や「欠け」です。目視で確認できる場合は、すでに瓦の劣化が進行している証拠といえます。

  • 小さなヘアクラック(髪の毛ほどの細いひび)でも、時間の経過とともに水が染み込みやすくなり、内部から瓦を傷める原因になります。

  • 瓦の端が欠けていると、風雨の侵入を防ぐ機能が低下し、やがて下地材(野地板やルーフィング)まで水が達してしまうこともあります。

このような症状を放置してしまうと、雨漏りが発生したり、瓦がズレて落下する危険性があるため、部分補修や葺き替えを検討する必要があります。

2-2. 表面塗膜の剥がれ

セメント瓦は、表面の塗膜が防水性能を支えています。その塗膜が剥がれてしまうと、瓦本体が雨水や湿気を直接吸収してしまい、吸水・乾燥を繰り返すことで劣化が加速します。

  • 塗装が色褪せてくすんで見える

  • 塗膜がポロポロと剥がれている

  • 手で触ると粉(チョーキング現象)がつく

これらは塗膜の劣化が進行している証拠で、再塗装のタイミングが来ていることを示しています。特に、粉状の塗料が手に付く「チョーキング現象」は、紫外線や風雨によって塗膜の樹脂成分が分解された結果です。この状態を放置すると、見た目の問題だけでなく、防水機能の低下により雨漏りリスクも高まります。

2-3. 苔やカビの発生

セメント瓦の表面に苔やカビが生えている場合も、補修のサインの一つです。特に日陰になりやすい北側の屋根面や、風通しの悪い部分に発生しやすい傾向があります。

  • 苔やカビが生える原因は、瓦が水分を吸っている証拠

  • 根が入り込むことで瓦表面の劣化が進行する

  • 見た目の悪化だけでなく、滑りやすくなるなどの危険も

苔やカビの除去だけではなく、再塗装や防カビ処理を施すことで、瓦の寿命を延ばすことができます。

2-4. 瓦のズレや浮き

セメント瓦は重ねて施工されていますが、地震や強風、経年によって徐々にズレたり、浮き上がったりすることがあります。

  • 瓦同士の重なりがズレて隙間ができている

  • 一部の瓦が盛り上がっているように見える

  • 釘や固定金具の劣化で固定力が弱まっている

こうしたズレや浮きは、風のあおりで瓦が飛ばされるリスクを高め、下地への雨水の侵入を許すことにもなります。定期的な点検によって早期発見・補修を行うことが重要です。

2-5. 室内に雨漏りの兆候がある

屋根からの雨水の侵入が内部まで進行すると、室内の天井や壁に以下のような症状が現れます。

  • 天井のシミ・カビ

  • クロスの剥がれ

  • 室内に湿気がこもる

この段階になると、瓦だけでなく下地材や断熱材、天井材の補修も必要になるため、工事費用が大きくなる傾向にあります。見た目の異変がなくても、屋根材の寿命やメンテナンス時期が近い場合は、専門業者による調査をおすすめします。

3. 補修と塗装の際の注意点

セメント瓦の補修や塗装は、見た目を美しく保つだけでなく、雨漏りを防ぎ、住まい全体の耐久性を高めるためにも非常に重要な工程です。しかし、ただ塗装すれば良いというわけではありません。施工の際にはいくつかの重要なポイントを押さえておく必要があります。以下に、特に注意すべきポイントを詳しく解説します。

3-1. 塗装前に下地処理をしっかりと

塗装工事において、仕上がりの美しさと塗料の耐久性を大きく左右するのが「下地処理」です。セメント瓦の場合、この工程をいかに丁寧に行うかが、塗装後のトラブルを防ぐカギとなります。

主な下地処理の内容:

  • 高圧洗浄:
    表面にこびりついた汚れ、旧塗膜、コケ、カビなどを150~200kg/cm²の高圧水でしっかりと洗い落とします。これにより、新たな塗膜の密着性が大きく向上します。

  • ひび割れ補修:
    クラックがある部分には、屋根用の防水コーキング材やモルタルを使って補修。ひびを埋めるだけでなく、補修箇所が目立たないように平滑に仕上げることが重要です。

  • 脆弱な部分の除去・補強:
    劣化した旧塗膜が剥がれかけている場合は、ケレン作業(手工具での削り落とし)で除去し、素地を安定させます。

3-2. セメント瓦に適した塗料選び

セメント瓦の塗装には、見た目の仕上がりだけでなく、長期にわたる耐久性や防水性、紫外線への耐性が求められます。そのため、使用する塗料の種類選びが非常に重要です。

おすすめの塗料の種類:

  • シリコン塗料:
    コストと性能のバランスが良く、耐用年数は約10〜13年。紫外線や雨に強く、一般住宅で最も選ばれている塗料です。

  • フッ素塗料:
    耐久性が非常に高く、15〜20年の耐用年数が期待できます。価格は高めですが、メンテナンスサイクルを長くしたい方におすすめです。

  • 遮熱塗料:
    夏の暑さ対策に有効な塗料。屋根表面温度を下げ、屋根材の劣化を防ぐ効果が期待できます。シリコンやフッ素ベースのものを選ぶと、耐久性も確保できます。

塗料選定での注意点:

  • セメント瓦専用または対応可能と記載された塗料を選ぶ

  • 塗料メーカーが推奨する「下塗り材(シーラー)」との組み合わせに従う

  • 安価な水性塗料や、モルタル外壁用の塗料を流用しない(密着不良の原因に)

3-3. 天候や季節も大事なチェックポイント

塗装は気温や湿度の影響を大きく受ける工事です。特に以下のような条件では施工を避けるべきです。

  • 雨や雪などの降水が予想される日

  • 気温5℃未満、または湿度85%以上の日

  • 連日天気が不安定な梅雨時期

これらの条件下で塗装を行うと、塗膜の乾燥不良や密着不良を引き起こし、数年以内に剥がれや浮きが発生するリスクが高まります。しっかりと天気を見極め、施工スケジュールを柔軟に調整することが求められます。

4. まとめ

セメント瓦は、耐久性に優れた屋根材ではありますが、定期的な塗装によってその性能を維持することが前提です。特に塗装や補修のタイミング、方法、使う塗料の種類によって、今後10年、15年の屋根の状態が大きく変わってきます。

中でも大切なのは、以下の3つのポイントです。

🛠 下地処理は「見えない部分」こそ丁寧に

どんなに高性能な塗料を使っても、古い塗膜やコケを落とさずに塗ってしまえば、すぐに剥がれてしまいます。塗装の“持ち”を決めるのは、実はこの「下準備」です。

🎨 塗料選びは「耐久性」と「屋根材との相性」で決める

セメント瓦に向いていない塗料を使ってしまうと、仕上がりにムラが出たり、数年で色あせたりすることも。長期的なコストパフォーマンスを考えれば、多少高くてもフッ素や遮熱タイプなど、耐久性に優れた塗料がおすすめです。

☀ 天候・気温も成功のカギ

塗装は、季節や天候を見極めて行うことで、塗料の密着性・仕上がり・耐久性が安定します。特に梅雨時期や真冬は避け、晴天が続く時期を選ぶのがベストです。

 

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